看護師の概要

看護師とは、看護大学や看護専門学校等の看護師養成校において看護教育を修了したうえで、看護師国家資格を受験、合格した、看護師免許を保持している者のことを指します。

主に医療や保健福祉の現場で看護を行なうことを職務としている、医療従事者の一員です。

看護師が主に行なうことというと、大きく3つに分けることが出来ます。

まずは、医師等が患者を診察する際の補助です。

そして病気や障害がある方々の日常生活における援助を行なったり、また疾病の予防や健康維持増進を目的とした教育活動を行なうのも、看護師の仕事の範疇です。

しかし職業上の名称に男女の性差があることは問題だということで、2002年3月から、女性も男性もどちらも看護師と呼ばれるようになりました。

ただしこれは一般の方も看護師と呼ばなければならないという拘束の強いものではなく、あくまでも法律上の表記の問題として統一されただけであって、例えば病院で女性の看護師を「看護婦さん」と呼んだとしても、特に罰則の対象となるわけではありません。

また女性の看護師は、「白衣の天使」とも呼ばれ、女性のあこがれの職業であると同時に男性の女性に対する神格化したイメージを投影した対称となっていました。

この「白衣の天使」と呼ばれる所以となっていたのは、ナースキャップをはじめとして、制服、靴、ストッキングのすべてが白色だったことです。

これは、看護師の仕事の内容からいって血液等の汚れが付いたとしても、その場所がすぐにわかって交換することで清潔感を保つようにしていたということと、もともと看護師の始まりでもあるといえるフローレス・ナイチンゲールが白い服を着ていたからということが影響していたということのようです。

しかし現在では、この白い制服などが患者さんに白衣高血圧という、白衣を見ると心拍数が上がって血圧も上がってしまうという症状を呼び起こしているという懸念が生じたため、徐々に避けられ始めるようになり、ほとんど見かけなくなるようになりました。

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准看護師数について

今では、制服も薄いピンクなどの色がついているものにするようになってきていますし、ストッキングを肌色や黒にするなどして、全身を白にするということはなくなってきています。

2006年(平成18年)現在においては、日本国内で活躍している看護師は、約81万2千人といわれています。

この数は、2004年(平成16年)と比べて6.8%、2002年(平成14年)と比べると15.4%も増加してきている数となっています。

一方で減少してきているのが准看護師数で、准看護師は2006年(平成18年)現在で約38万2千人となっています。

この数は、2004年に比べると1%、2002年と比べると2.9%の減少となっています。

このように看護師数は増加してきているものの、人口1,000人あたりの看護師の数というと9人となっていて、経済協力開発機構(OECD)の平均数8.6人と比較すると、平均をやや上回っているという数になっています。

こう見てみると、日本は看護師不足とは言えないようにみえますが、日本では医療や介護を多く必要とする高齢者の割合が極めて高いことや、日本が目標として掲げている「患者さん7人に対して1人の看護師」という状況から見てみると、看護師は非常に不足していると言えます。

また日本は比較的高度な医療を提供しているという現状から見ても、看護師は不足しているという感は否めないものとなっています。

この看護師不足の問題は20年以上も前から言われていることですが、看護師の仕事のきつさや辛さ、さらにその仕事内容の割にはお給料が安いことなどから、なかなか決定的な打開策が生まれていないという状況が続いています。

看護師の仕事は非常にきつく、以前は「きつい」「きたない」「危険」の「3K」などといわれていましたが、現在ではさらに増えて、「休暇が取れない」「規則が厳しい」「化粧が乗らない」「結婚できない」「給料が安い」「薬に頼って生きている」の「9K」とさえ言われるようになっています。

そのため、看護師希望の方は大勢いるものの、長く結婚や出産後も看護師として勤めるという方が少ないということが、看護師不足に影響している大きな問題として取りだたされるようになっています。

このいわゆる「待機看護師」をいかに減らして現場で働けるようにするかということが、看護師不足の打開策として期待されているところです。